塗装が終わり、最終の磨き仕上げも終わったので
仮組付けしました。
細かな組み付けは元請さんが行います。
とりあえず写真を載せます。
私にとって見慣れたベンツに仕上がりました。
上下共に純正色です。
下部は純正でも艶消しなのでそれを再現しました。
ツヤツヤになりました。
何だかかっこいい・・・。
エンジンフード修理の続きです。
インナー側を切り取って修理しています。
全部外せば、なお良いのですが・・・。一応安く出来る方法で、、、
とは言え、こんな作業をすると手間まみれです。
それっぽくなるよう頑張っております。
まずは、形の無くなってしまった所。
それにしても、インナー側の板厚が薄い。。。錆びてない所で0.6mm。
アウターは1㎜程度あるので、昔の車ならでは。。。
プレス技術のない頃の車を、知恵を絞って軽量化した結果なのかもしれません。
ちなみに、リアクォーターパネルのテールランプが付く辺りの一部は
プレス時、うまく出来ず穴が開いてます。プレス技術よりデザイン重視だったのでしょう。
そこはハンダで成形されてます。昔は純正でハンダが付いている訳ですね。
この辺りは錆び穴が多いので広く張替え。
こちらも錆び穴。
説明が飛びますが・・・張替え後にブラスト処理しました。
取り外すと裏も処理出来るのが強みです。
戻す前に簡単に防錆塗装しておきます。
アウター側も出来る限り錆び落としと剥離。
剥離中に気が付いたのですが、
白色は塗装割れが激しかったのですが、その下の元色はしっかりしていました。
足付け作業の跡がないので白色を超簡単に塗っていると思われます。
作業工数を合わせる為にこんな作業になってしまったのかもしれません。
たまに逆アールの修理がうまくいかないと聞くので
私のやり方を紹介しておきますので参考にしてください。
鈑金はアールの付いたハンマーを何種類か持っています。
鈑金方法は文章では表現しづらいので研ぎを紹介します。
研ぎもハンマー同様、アール付いた研ぎ板を作っています。
写真は一番ゆるいアールです。他にも何種類か作ってます。
市販の物は約に立ちませんので自分で作りましょう。
材料はアルミ板(アルミ合金が良いです)持つ所は何でもいいのですが
木が手っ取り早いです。(水に強い松など)
研ぐ部分のアールに近い物を使って研ぎます。
この方法で波は見えません。うまく仕上がると思いますよ。
比較的簡単な事なので
うまく出来てないと思ってる方は試してください。
2~3万円程度のそこそこ程度の中古パネルがあれば・・。と思い、
オーナーさんと相談してもらっていましたが・・・。
ナローの中古パーツは見つかっても高い。。。
ヤフオクに出てると聞いて拝見してみましたが、
塗装までして、なぜ使わないの??しかもエンジンフードだけ出品。
もしかして社外品??ボディに合わなかった??
とっても怖い買い物になりそう。。。
そんな訳で修理することになりました。
トコトン時間はかけられないので必要な部分を切り取りました。
見事に錆びてなくなってる部分もあります。
チラホラと穴が見えるのでこの辺りを修正して戻そうと思います。
かなりのヤル気で頑張っていますが・・・。
ちゃちゃっと塗れる段階にいきません。
修正が多いですねー。
一応、塗装はふた物、小物、ボディのルーフが終わっています。
細かく分けて塗ると細かな部分も綺麗になります。
重なった部分がザラついてるなんて事は起こりません。
バンパーやプロテクター類の修正。
旧塗膜が剥がれてくる部分が多いですね。
やっとここまで進みました。
もう少しで全パーツが塗れそうです。
ですが、まだ、仕上げの磨きがあります。。。
急遽、金持ちの社長から依頼がありましたので
こちらを先に仕上げたいと思います。
作業自体は塗装がメインなので早く終われると思います。
オールマスキングで全塗装してあるような状態で、
ルーフはクリアが劣化しています。
所々、鈑金跡。。結構いい加減な修理に見えます。
その辺を拾いながら、後はバッテリートレイのあるパネルを交換します。
トランク右側になるバッテリー格納部分。
新品部品なので早速切り取り準備。
社長の要望は、交換したように見えない方法で。。
という事なので、なるべく見える部分のスポットは外しません。
こんな感じで交換しています。
下の部分はチッピングで隠れるのでスポットを外してます。
溶接部をアップします。
鉄板の厚みがありますのでガス溶接の火口は70番を使いました。
通常は50番です。
溶接してると60番があればいいなぁ・・と思いながら進めていました。
エンジンフードが作業が保留になってますのでフロントフードの修理にかかりました。
ここまでやってきますと元色の白は信用できないし鉄板全体が錆びてるので
無条件で剥離に入ります。
裏側のチッピングも剥がれてる部分ありますので両面剥離します。
エンジンフードを思えば軽症ですね。
他のパネル同様に錆びてます。
ボンピンが付いていたのでしょうか?白っぽい跡が・・・。
少し押してみますと穴が開きました。
なんと半田で穴埋めしてありました。
流石に土台もない所に半田では頼りないので鉄板で穴埋めし直します。
裏は純正チッピングも残ってるので手間がかかりました。
バーナーで焼いてもネバーいです。
穴埋めします。
穴埋め完了しましたので他の剥離と鈑金修正し防錆します。
部分的に半田で修正しています。この後、残りもパテ修正します。
フェンダーを進めつつ、エンジンフードを外してみました。
表面的には使えそうですが、エンジン熱で決まったように
塗膜が劣化してると思いますので(過去経験上から)
必ず剥離してニューペイントした方が無難です。
と、、思いながら裏を見ますと変なクラックが見えます。
シーラーの部分に何故かクラック。
裏の塗膜は完全に劣化ワレしてます。
シーラー部分を剥がしますと。。。
錆びの上にシーラーで隠して塗装してありました。
これは最悪・・・・・。
わざわざサビを進行させる仕様ですね。
まったく鉄板がない部分があり、
修理するにはアウターとインナーを分離しないと難しそうです。
当たりゴムの付く部分は鉄板自体にクラック。
錆びて先端が固定されてない状態かもしれません。
予算的に無理になってきますのでオーナーさんに相談して進めようと思います。