ロードスターは塗装待ちの状態で作業がストップ。
ボディやミラーの下地仕上げ。
そして、塗装ですが、黒色のパーツは終わりました。
どちらもプラスチック劣化が気になるのですが・・・。
今のところは異常ありません。
残すはボディ塗装とホイール修理。
現在、塗装待ちです・・・・。
当方にて4~5年前に全塗装した車両です。
なるべくパテを使わない方法で塗装しましたので綺麗な状態を保っていました。
今回は傷などの補修です。
まずはミラー。
NB用を取付けてありましたが、黒に塗装します。
分解して塗装準備します。
想像はしていましたがプラスチックは劣化により硬く脆くなります。
ネジを外すと・・・・。こうなりました。
片側は生きてますが割れが見えます。
完全に砕けた所は接着剤にて復旧します。
新たに接着剤で。接着力は期待し過ぎてもいけないので大きめに作りました。
あとは何とか分解。
下地を仕上げるに辺り今の塗膜を確認。
シリコンオフで溶けて剥がれますので、これでは塗装どころではありません。
綺麗に無くします。
そうするとまた問題発生。
ABS樹脂で出来ている物なのですが、細かなクラックが表面に見えます。
ABSは硬化が激しいのでこんなものなのですが、
このままだと塗装しても割れが浮いて見えてきます。
状態的に劣化が進んでるので
パテのような刺激を与えるのも気が引けてきます。
なので出来る限り削り落とします。
少しだけパテしますが、何とか使えそうになりました。
そしてハードトップ。
こちらは以前に修理した部分ですが・・・・。
剥がれてます。
修理時は問題なさそうだったのですが、何らかの理由で密着力が充分でないという結果でしょう。
劣化が原因の一因なのは考えられますが・・・・。はっきりとは言えません。
今回はプライマー塗布後にFRP用のポリエステル樹脂にガラスマット細かくせん断して
削って面を整えてみました。
しっかり付いているようなのでこのまま進めます。
念のためこの上にファイバー入りのアルミパテで覆います。
そしてボディの薄っすら凹みキズ。
トリムを外してもインナーフレームがあって鈑金出来ないと判断し、
最初は鉄板をハンダ付けして線で引き鈑金しようと考えていました。
いくらハンダで焼けを最小限に作業してもボディ下部のチッピングが痛みそうだよなぁ・・・。
ダメもとでデントリペアの要領でロウ付けで引いてみることにしました。
凹みが浅いので これ・・使えます。
透かしでみて少し波が残る程度にうまく引き出せました。
このままサフを塗布して塗装できそうになりました。
手間のかかってるヨーロッパも進んできました。
ドアは全面パテ修正。
ボディの塗装浮き部分。
最小限で終わらすためこのような感じで剥離。
FRP割れが沢山見えてきましたが最小限の範囲で終わらないといけないので
FRPの修理は不可能です。ただ、割れのままだと塗装しても割れが見えますので
アルミパテ(ファイバー入り)で塞いでしまいます。
こんな感じで終わらせようと思います。
直に割れが見えてくる事は確実ですが・・・・。
全面を覆いました。
合間にジャッキを当てて割れたFRPを簡単に修復。
フロントのこの辺り。
ヨーロッパのジャッキポイントは明確にココと言える所がないので
こんな事が起こるのでしょう。
出来る限りサスペンションやフレームで支えるようにした方が無難です。
内部の足元からFRPを貼って塞ぎました。
この後サフを塗布し仕上げの塗装になります。
ミニマークⅠ仕様はスライドガラスの続きから。
土台となるパネルを溶接しました。
ガラスの高さが370㎜ですので、
ガラス取付面内寸が378㎜付近になるようにしました。
アウターのモールですが、純正をどうにかして付けるしかありません。
このままではゴムラバー部が邪魔になりますので
カッターで綺麗に切り落とします。
次はアウターヒンジ。ダミーではありませんので補強などの細工が必要です。
ボディ側の補強はこんな物を製作。1㎜厚の鉄板です。
ドア側は以前に使った型がありましたので「これでいいや」的に進めました。
燃料タンクを製作した時に使った物です。
ボディ側を取り付けます。シーラーと溶接で取付。
ドア側。シールのみです。
ドアを付けました。角を丸くしましたので、ボロ隠しします。
こんなパネルを作りました。本物とはピラー廻りの構造が全く違いますので
ボロ隠し的に・・・・。
取り付けますとこんな感じ。
作業がかなり進みましたので、大物部品もバラシます。
ガラスが外れましたのでワイパー穴の穴埋め。
ここもこだわり?のセンター取付にします。
センター2箇所を残して穴埋め。
ここでは以下のワイパーモーターの細工が完成してます。
そして、ワイパーを運転席側にセットしたいため(純正は助手席側に倒れてます)
ワイパーモーターを細工します。
純正ワイパーの中は至って単純。
モーターが円盤を回してリンクがワイヤーを動かしてます。
その円盤についてるギアの裏側に出っ張りが付いてます。
これを180°動かすのですが、ギアを少し浮かしてセット。簡単です。
これでワイパーが反対に倒れてくれます。
これで雰囲気はマークⅠに近づきます。
問題が一つ。。。
センターにワイパーが付いて110°しか動きませんので
ふき取り面積が狭いです。
リンクの動きを大きくするよう細工すればワイパーの動きが大きくなりますが・・・・。
そしてワイパーの取付幅をボディに合わせて短くします。
合間に細かな部品のブラスト。
ここにあるボンネットロックはワイヤーの付くタイプですが
丸棒を曲げて溶接し、室内オープナー無しでも開くように細工しました。
マークⅠ仕様の製作はドアに移ります。
作業はフロント下部コーナーの加工(丸くします)、アウターヒンジ化、スライドガラス化。
ドアは作業が多いです。
先ずはコーナーを丸くします。
ここは大胆に早く!
耳を起こして。
カット。。。
閉じると完成。リア側は元々丸くなってますが同レベルです。
このままだと直ぐにサビますので防錆塗料を少し薄めて流し込み。
内部から外へうまく流れ出ました。
次はスライドガラス。こちらは多分レアな作業かと思います。
パーツはショップから購入できます。
インナーモールやガラスラン(ゴム)は本物。
土台のパネルとガラスは日本製のようです。
ガラスは強化ガラスです。
ポリカでも良いという方はこのキットは購入しないで
インナーモールやガラスランなどを買って土台は作った方が良いかもしれません。
なにせ超お高いパーツです。
このパーツは取扱説明書のような物は一切ありません。
うまく付くように考えて作業します。
作業のメインは手前の土台となるパネルをどこにどうのように付けるか!
まずはインナー側をカット。私はアールを残してカットしました。
そしてアウター側、補強のインナーパネルを外します。
スポットと接着にて取り付けてある物です。
ここへ、土台のパネルと取り付ける要領になります。
取り付けはスポット溶接です。
取付前にパネルを切ったり削ったりして都合のよい位置に調整します。
ちなみに本物のパーツはこのままでは付きません。
多少の加工が必要です。
ココまでは仮付けです。こんな感じで進めていきます。
エスパーダはチジミとの戦いになってしまいました。
旧塗膜に密着不良の層があるのでしょう。
塗装後に不具合がでる可能性は勿論ありますが・・・・。
とりあえず下地完成し塗装に入ります。
塗装は下部の黒から上部黄色は3回に分けて塗装してみようと思います。
そして、塗装が終わり組付けと磨きを同時進行で進めています。
根気のいる作業です。。。。
劣化の激しかった燃料ホース類はこの際新調しました。
現状は透明なシリコンホースをタイラップ固定してあったので一部は抜けていました。
新調した部分はすべて燃料用ホースで金具バンドにて固定しました。
エバポ系はここから室内を通ってるようで・・・。
古い車なので色んな部分が現在の車では有り得ない作りです。
ドア組付け時に少し気を使いました。
・・・といっても、ビニールを貼っただけですが・・・。
これが無いと室内へ水が入ってきたり、トリムが痛んだりといい事がありません。
簡単に終わったように見えますが・・・・。1週間程度の組付けと磨きが終わりました。
工場内なので前からの写真が撮れません。
一応、前から。
アップ写真。
波のひどかったパネルがスッキリしました。